測定の現場でよく登場する「アッテネーター(減衰器)」。地味ですが、正確な測定と測定器の保護に欠かせません。本記事では、評価技術を重視する北川電機(KEC)が、アッテネーターの役割と使い方を解説します。

アッテネーターとは?

アッテネーターとは、入力された信号の大きさを、あらかじめ決められた比率で減衰させる(小さくする)部品・機器です。日本語では「減衰器」と呼びます。増幅器(アンプ)とは逆に、信号レベルを下げる役割を持ちます。

減衰量はデシベル(dB)で表す

アッテネーターの減衰量はデシベル(dB)で表されます。電圧比では次のようになります。

減衰量

電圧比

−6 dB

約 1/2

−20 dB

1/10

−40 dB

1/100

波形の形を変えずにレベルだけを下げられるのが特長です(正しく設計された減衰器の場合)。

何のために使うか

  • 測定器の入力範囲に合わせる:大きすぎる信号を、測定器が正確に測れる範囲まで下げる。
  • 測定器の保護:過大入力による破損を防ぐ。
  • レベル整合:機器間で信号の大きさを合わせる。

部分放電・高電圧測定での役割

部分放電試験や高電圧の測定系では、扱う信号が測定器の許容範囲を超えることがあります。アッテネーターで既知の比率だけ減衰させ、測定器が扱える範囲に収めつつ、減衰量を逆算して元の値を求めることで、正確かつ安全に測定できます。

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よくある質問

アッテネーターとフィルタは違いますか?

アッテネーターは全周波数の信号レベルを一律に下げる(原則)のに対し、フィルタは特定の周波数だけを通す/減衰させます。目的が異なります。

固定式と可変式がありますか?

あります。決まった減衰量の固定アッテネーターと、減衰量を段階的/連続的に変えられる可変アッテネーターがあります。用途に応じて選びます。

減衰させると情報は失われませんか?

レベルは下がりますが、減衰量が既知なら元の大きさを逆算できます。むしろ測定器の範囲に収めることで正確な測定が可能になります。

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まとめ

  • アッテネーター(減衰器)は、信号を決まった比率で小さくする部品・機器。
  • 減衰量はdBで表し、−20dBで1/10、−40dBで1/100。
  • 測定器の範囲合わせ・保護に使い、部分放電など高電圧測定でも活躍する。

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